セの苦戦続く交流戦、今年の注目は「広島とDeNA」!? 残りの4球団は…

広島は首位でDeNAも好調のまま突入、「あとの4チームはちょっと不安」

 日本生命セ・パ交流戦が31日、開幕する。どのチームが3週間の短期間で行われる戦いを制すのか。今季も目の離せない戦いが続きそうだ。

 近年は、交流戦の結果がペナントレースの行方を大きく左右してきた。特に、セ・リーグ球団の苦戦が目立ち、開幕から好調だったチームの失速につながったケースも多い。逆に、交流戦をうまく乗り切ったチームは、その後のセ界で有利に戦えることになる。

 今季は広島が好調を維持し、首位に立っている。また、開幕直後は低調だったDeNAが、ここに来て急上昇。29日の広島戦で敗れて連勝が6で止まり、借金1での交流戦突入となったが、投打のバランスは抜群にいい。パ・リーグとの戦いで、この流れが変わることはあるのだろうか。

 ヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーした野球解説者の野口寿浩氏は「今年もセ・リーグの球団は厳しい戦いになると思います。毎年、交流戦が(ペナントレースの)勝敗を分ける。シーズンの行方を占うことになります」と分析しつつ、「何とかしそうなのは、広島とDeNAですね」と期待する。

「セ・リーグは、全体的に交流戦の戦い方がここ何年かうまくいってない。セ・リーグの各チームのエース級をパ・リーグの打線が簡単に打っていくので。セ・リーグから交流戦の優勝争いをしてくるチームが出てきてくれないかなと思っていますが、今年は広島が頑張ってくれそうです。去年は3勝14敗1分に終わったDeNAも、大きな不安要素は今の状態ならそんなには見当たらない。悪くても5割くらいではいけるのではないでしょうか。あとの4チームはちょっと不安ですね」

 まず、なぜ他の4球団は苦しいと見ているのか。最下位のヤクルトは、大きな問題を抱えているという

「防御率が12球団最下位(4.87)のヤクルトは、打ち合いをものにしていかないと厳しい。(唯一安定していた)守護神のオンドルセクも、先週の阪神戦で連投していましたが、2試合目はかわいそうなくらい疲れていました。去年、あれだけ強みだった後ろ(救援陣)がボロボロなので、残るもう1つの強みで何とかするしかない。打ち勝つ、ということです」

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