菊池雄星メジャー初勝利の権利 序盤に不運6失点も3回から見事修正&味方援護
味方3失策で2回までに6失点も、3回以降は3イニングを1安打無失点
■ホワイトソックス – マリナーズ(日本時間6日・シカゴ)
マリナーズの菊池雄星投手が5日(日本時間6日)、敵地ホワイトソックス戦で今季3度目の先発に臨み、5回を7安打4奪三振1四球6失点(自責4)で、メジャー初勝利の権利を持って降板した。初回に味方遊撃手の3失策がらみで失った1点をきっかけに調子を崩す不運。だが、3回から見違えるように立ち直り、それ以降の3イニングを1安打無失点とすると、味方打線が奮起。6回に見事逆転に成功した。
初回にサンタナの4号先制ソロで1点の援護をもらった左腕だったが、その裏、まさかの出来事が待っていた。先頭ガルシアを初球真っ直ぐで打ち取ったかに見えたが、遊撃ベッカムが捕球ミス。続くアンダーソンに中前打で無死一、二塁とすると、3番アブレイユの遊撃併殺コースの打球を、ベッカムが再び捕球ミス。さらに、慌てて投げた一塁への送球が大きく逸れ、この間に同点に追いつかれてしまった。
これに動揺したのか、続くカスティーヨに四球で無死満塁とすると、モンカダにはもう一息で本塁打という右中間への大飛球。これを中堅スミスがグラブに入れたがこぼれ、2者の生還を許す。なおも無死二、三塁のピンチが続いたが、ヒメネスを空振り三振、アロンソを一ゴロ、ロンドンを右飛とし、3失点に終えた。
2回は先頭エンゲルの打球を左翼サンタナが処理に手間取って二塁打とする。ガルシアに一二塁間の絶妙な場所に送りバントを転がされてヒット。二盗を許して無死二、三塁の危機を招くと、アンダーソンにセンターへタイムリーを弾き返され、2点を失った。なおも無死一、三塁の場面で、カスティーヨを遊ゴロ併殺に打ち取る間に1点を許し、2イニング連続で3失点を記録した。
だが、味方が1点を返して2-6で臨んだ3回から立ち直った。2死からロンドンに左翼へ二塁打を運ばれたが、打者4人で無失点。ヒーリーの右犠飛、ボーゲルバックのソロ弾で2点差に詰め寄った直後の4回は、わずか10球で3者凡退。マウンドに戻った5回も11球で3者凡退とした。
左腕が見せた見事な修正能力に打線が呼応。4-6で迎えた6回、ヒーリーの左翼2ランで同点に追いつくと、2死一塁からハニガーがバックスクリーンへ逆転2ランを運び、試合を返した。
菊池は6回から中継ぎにマウンドを託して、93球(59ストライク)で降板。5回を7安打4奪三振1四球6失点(自責4)とし、メジャー初勝利の権利を手に入れた。
(Full-Count編集部)