ヤクルト西浦、起死回生の逆転決勝打「気持ちで何とかしてやろうと」
1点を追う8回2死満塁で祖父江から中前2点打 5回1死では左越えソロ
■ヤクルト 8-7 中日(5日・神宮)
ヤクルトの西浦直亨内野手が5日、本拠地・神宮球場での中日戦で起死回生の一打を放った。「6番・遊撃」で先発出場すると、8回に逆転の2点適時打を放つなど3打数2安打3打点。逆転勝利の立役者になった。
6-7で迎えた8回2死満塁。右腕・祖父江の134キロの低めに落ちるチェンジアップを拾い、中前へポトリと落とした。「最大集中、気持ちでいきました。食らいついて、気持ちで何とかしてやろうと。(打球が)早く(中前に)落ちろと思っていた」。一塁ベース上で拳を何度も振り上げて喜びを爆発させた。
この場面、目の前で売り出し中の2年目塩見が浅い右飛に倒れた。一瞬逆転ムードがしぼみかけたが、西浦の執念が勝利を呼び込んだ。5回1死の左越え1号ソロと合わせ、3試合ぶりのマルチ安打。打率を.316にアップされた。チームの貯金を増やす原動力になりそうだ。
(細野能功 / Yoshinori Hosono)