ハム金子、栗山監督の新戦術に試行錯誤「気持ちも体もコントロールしないと」
西武戦でショートスターター加藤の後を受けて救援、3回に一挙5失点
■西武 16-3 日本ハム(6日・東京ドーム)
日本ハムの金子弌大投手が6日の西武戦(東京ドーム)で3回から2番手として登板。直球の制球が不安定で3回に2四球を与えるなど3安打5失点。今季初黒星を喫した。
中3日でショートスターターとして先発登板した加藤の後を受けてのマウンドだった。立ち上がりの3回1死から木村の左前打と2者連続四球などで満塁とすると、秋山に先制の右翼線2点二塁打を献上。2死後には森の左越え3ランを浴びた。「ストレートが決まらないと、他の変化球も振ってくれないので。もっと早くストレートでしっかりストライクを取りたかった」と振り返った。
救援での登板は16年以来3年ぶり。14年沢村賞に輝いた先発型投手には慣れないリリーフでの登板だった。「気持ちも体もコントロールしていかないと、やっぱり投げるコントロールが悪くなってしまう。冷静にはいくんですけど、しっかり気持ちも入れつつ……」と試行錯誤の投球だったことを明かした。「(先発の気持ちでマウンドに上がるかなどが)そこが正直はっきりしないことがある。もちろん長いイニングを投げるつもりでいくんですけど、試合の途中でいくのは事実。もっと自分の中で割り切っていかないといけない」と続けた。
栗山監督は限られた戦力を生かすべく、ショートスターターなどの新戦術にトライしている。今後も金子がショートスターターの後を受けて登板する可能性はある。通算120勝をマークしている35歳右腕は「自分の中でうまく入りきれないところではあるんですけど、そんなことも言ってられない。どの場面で投げるにしても、しっかりコントロールできるようにしたい。自分の中でどこでしか投げれないと決めたくない。どこでも投げられるように、どんな準備もしていきたい」と前を向いていた。
(Full-Count編集部)