イチロー超美技連発&8度目マルチ&日米通算700盗塁! 3000安打まで「35」

最多ローズまでは「13」、イチローが走攻守で輝く

 マーリンズのイチロー外野手が2日(日本時間3日)の本拠地パイレーツ戦で2試合ぶりにスタメン出場し、今季8度目のマルチ安打を放った。これでメジャー通算2965安打となり歴代単独31位に浮上。3000安打に残り35本とした。また、日米通算で4243安打でメジャー最多安打のピート・ローズまで「13」となった。さらに7回には今季3個目の盗塁を成功させ、日米通算700盗塁に到達した。

 この日は「1番・センター」で先発。第1打席は相手先発右腕ニカシオに対しセカンドゴロに倒れたが、直後の2回の守備で右中間へのライナーをスライディングキャッチする好守を披露。2死満塁のピンチを救い、会場を沸かせた。

 さらに1点リードで迎えた3回先頭の第2打席ではショート後方に落ちる安打を記録。このヒットでメジャー通算2964安打に。MLB公式サイト等のランキングではすでに1899年からレッズなどで活躍したサム・クロフォードを抜いて単独31位となっていたが、球団発表では、スポーツデータ等を扱う米シンクタンク「エリアス・スポーツ・ビュロー」社のデータとしてクロフォードは2963安打とされており、この日の安打で単独31位に浮上したことになる。

 イチローはその後、イエリッチの右前打で二塁に進むと、スタントンの右翼線への二塁打で2点目のホームを踏んだ。マーリンズはこの回2点を奪うと、イチローは4回の守備でも魅せる。無死走者なしから4番・姜正浩の大飛球をフェンスギリギリで跳び上がってキャッチ。これにも大歓声が沸き起こった。

 さらに4回1死の第3打席では左中間への二塁打をマーク。これで自身、今季8度目のマルチ安打となった。1点差に迫られた7回先頭の第4打席では鋭い打球を放つと、一塁手がトンネル。相手のエラーでヒットは記録されなかったが、1死後に二盗を成功させた。イチローは4月29日以来、今季3盗塁目で日米通算700盗塁(MLB501盗塁、NPB199盗塁)に到達した。日本人の700盗塁は福本豊氏の1065盗塁に次いで史上2人目の偉業となった。

 その後、9回1死走者なしの第5打席では中飛、延長12回1死走者なしの第6打席では四球を選んで出塁し、5打数2安打1四球1得点1盗塁で打率.323に。マーリンズは延長12回裏にイチローの四球を足がかりに最後はイエリッチがサヨナラ打を放ち、4-3と3連勝を飾っている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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