広島田中に復調の兆し 7戦ぶり2安打「もう1回、戦う姿勢を」

広島・田中広輔【写真:荒川祐史】
広島・田中広輔【写真:荒川祐史】

ヤクルト戦で4打数2安打1四球

■ヤクルト 15-3 広島(10日・マツダスタジアム)

 広島の田中広輔内野手が10日のヤクルト戦(マツダ)で「1番・遊撃」でスタメン出場。7試合28打席ぶりの安打を放つなど復調の兆しを見せた。

 初回の第1打席にブキャナンから中前安打を放ち、自身の連続無安打のワースト記録をストップ。5回無死一、三塁の第3打席に四球を選ぶと、6回無死二塁ではバント安打。4打数2安打1四球で4月2日以来となるマルチ安打を記録した。ショッキングな敗戦で選手が足早にロッカールームに引き上げる中、報道陣に囲まれた田中は「しっかり練習してきたことを試合で出せた。いい結果につながったので、これを続けていきたい」と安堵の表情を見せた。

 それでも延長10回に2桁12失点を喫しての敗戦。すぐに表情は厳しくなった。開幕から4カード連続負け越しとチームは厳しい状況にあるが、「まだ(シーズンは)長いので、いい流れが戻ってくるように頑張りたい。自分もチームも、もう一回、戦う姿勢を見せていきたい」と、自身とチームの巻き返しを誓った。

 前夜の試合後、緒方監督が「このままの状態が続くようだと、考えなければいけない」と起用法の変更も示唆したが、すぐにマルチ安打と結果を残した。昨季まで3シーズン、遊撃手でフルイニング出場を続けたリードオフマンの復活無くして、チームの浮上はあり得ない。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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