田中将大がメジャー自己ワーストの10安打5失点で4敗目 敵地で2本のホームラン浴びて降板
ヤンキースは3連勝ならず
ヤンキースの田中将大投手は敵地でのインディアンス戦に先発し、6回2/3をいずれもメジャー自己ワーストとなる10安打5失点で4敗目(12勝)を喫した。初めて2試合連続で中4日での登板となったが、序盤から制球が定まらず、6、7回には2イニング連続でホームランを浴びて交代を告げられた。クオリティースタート(QS、6回以上を自責3以下)も2試合連続で逃した。
ヤンキースは初回、相手先発のトレバー・バウアーを捉え、1死1、2塁からマーク・テシェイラのタイムリーで先制。さらに、続くブライアン・マッキャンの打席でジャコビー・エルズベリーとテシェイラがダブルスチールを敢行すると、2塁への送球が大きく逸れてエルズベリーが生還した。
しかし、この日の田中はピリッとしない。先頭のジェイソン・キプニスに初球を中前に運ばれると、マイケル・ブラントリーに右翼線へのタイムリー二塁打を浴びて1点を返された。
それでも、ヤンキースは2回に先頭のイチローの左前打を足がかりに1点を追加。エースを援護する。田中は珍しく制球が不安定で、2回も2死2、3塁のピンチを招くが、2番のカブレラを二ゴロに打ち取り、切り抜けた。
3回以降は両先発投手が立ち直り、投手戦に。田中も徐々に調子を取り戻し、3、4回と三者凡退に仕留めた。
しかし、5回は先頭のクリス・ディカーソンにライト前に運ばれると、2死2塁となってから再びブラントリーにタイムリーを浴びた。落ちるボールを今度はレフト線に運ばれ、タイムリー二塁打で1点差。波に乗りきれない。
6回には先頭のロニー・チゼンホールにヒットを打たれると、続くニック・スウィッシャーに右中間スタンドに逆転2ランをたたき込まれた。この時点で4失点目。デビューから16試合連続QSのメジャータイ記録を達成した右腕だが、3日のツインズ戦に続いて2試合連続でQSを逃した。
7回には2死からブラントリーに左中間へのソロを運ばれ、メジャー自己ワーストの5失点。続くカルロス・サンタナに中前打を浴びたところでジョー・ジラルディ監督がベンチから出てきて、交代を告げた。敵地のスタンドが大歓声に包まれる中での降板となった。
この日は99球を投げてストライクは64球。防御率は2・51となった。そのまま3-5で敗れたヤンキースは3連勝はならなかった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count