好調レッドソックスを支える日本人トレーナーの存在
今季就任百瀬コーチ 地元紙「レ軍の秘密兵器」
現在ア・リーグ東地区でオリオールズと首位を争っているレッドソックスだが、開幕前、米メディアの大半は今季のレッドソックス苦戦を予想していた。FAで左腕プライスを獲得、トレードで守護神キンブレルを獲得も、若手の活躍に期待するなど不確定要素が多かったからだ。だが、若手選手の開花に加え、今季で引退するオルティスの活躍や一塁に転向したラミレスの復調もあり、中盤に差し掛かったペナントレースで好位置につけている。
地元紙「ボストン・ヘラルド」電子版では、チームの好調を支えるキーパーソンとして、今季からストレングス・コンディショニングコーチに就任した百瀬喜与志氏に注目。「レッドソックスの秘密兵器」と題した記事で、選手の体調を管理しながらパフォーマンスを最大限に発揮する手伝いをする百瀬コーチを紹介している。
今季からレッドソックス入りするまで、15年間をパイレーツで過ごした百瀬コーチは、2013年WBCでドミニカ共和国代表のストレングス・コンディショニングコーチにも就任し、同国代表の優勝を支えた陰の立て役者でもある。日体大を卒業後、海外青年協力隊のメンバーとしてコスタリカで野球を指導。同地で覚えたスペイン語、英語、日本語の3ヵ国語を操る“トライリンガル”で、パイレーツではドミニカ共和国にあるアカデミーからメジャーまで全レベルの選手に接してきた。