セ・リーグCS ファイナル第3戦 巨人・杉内俊哉が意地を見せるか
杉内は個人で4年連続優勝を経験
巨人が新人・菅野智之のプロ初完封勝利で2連勝。アドバンテージ1勝を含めて3勝とし、日本シリーズ進出へ王手をかけた。18日に東京ドームで行われる第3戦に左腕・杉内俊哉を送り込み、一気に決めるつもりだ。
一方、後がない広島は、2年目の野村祐輔の先発が有力視されているが、日米ともに実績のあるバリントンが来ることも考えられ、総力戦の様相を呈している。
杉内はソフトバンク・ホークスからFA移籍で昨年、巨人に加入。2010年のホークス時代から4年連続で優勝を経験しており、まさに優勝請負人という表現が相応しい百戦錬磨のピッチャーである。
だが、昨年は8月に左肩を負傷。9月に一度復帰するも、その後痛みが再発し、クライマックス・シリーズ、日本シリーズと登板することができなかった。チームはクライマックス・シリーズで中日を倒し、日本シリーズでも日本ハムを撃破。3年ぶりの覇権奪回を果たしたが、その歓喜の輪に加わることができなかった。だからこそ、今年のポストシーズンにかける思いは強い。
ただ、原監督は第1戦でエース・内海哲也を自責点0(失点2)ながら4回で交代させる采配を見せ、0-2からの逆転勝利に成功している。それだけ巨人の中継ぎ陣は強力。第2戦では菅野が完封勝利を挙げ、リリーフ投手たちを休ませることもできた。そのため状況次第では、原監督は内海同様に杉内の見切りを早める可能性もある。
第3戦は杉内が意地を見せるのか、あるいは原監督が勝利に徹する采配を見せるのか。巨人がいかにして日本シリーズ進出をつかみにいくかにも注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count