ヤクルト雄平、援護弾→痛恨ファンブル→決勝の生還 10回は「何とか塁に」
延長10回は中村のスクイズで生還、「全力で走りました」
ヒーローとあわや“戦犯”を行ったり来たり。ヤクルト雄平が両方の気分を味わった。
10日のロッテ戦。1点リードの4回に「追い込まれていたが、スライダーにうまく反応できた」と涌井から貴重なチーム5点目の5号ソロ。先発・小川に41日ぶりの勝ち星をプレゼントするべく、大きな援護弾を放った。
3点差で9回のマウンドは守護神のオンドルセク。ところが、先頭角中を歩かせて、その後、細谷のタイムリーで2点差に。満塁から田村に右前打を浴びると、雄平は本塁送球を焦ったのかチャージして頭上を越され「守備で課題が残った」とファンブル。ロッテに2点が入り、延長にもつれこんだ。
サヨナラ負けとなれば、“戦犯”となりかねなかったが、10回1死から左前打で出塁。西野の暴投で三塁に進むと、中村のスクイズで決勝のホームを踏み、7-6の勝利へと導いた。雄平は「何とか塁に出ようと思った。(スクイズには)全力で走りました」と胸をなでおろしていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count