岩隈久志が8回2/3を投げ2失点で8勝目! 首位アスレチックスを下し自身3連勝を飾る
ジャー初完封は目前で逃すも、素晴らしいピッチングを披露
○アメリカン・リーグ マリナーズ6-2アスレチックス(12日・シアトル)
マーリンズの岩隈久志(33)投手が12日(日本時間13日)、アメリカン・リーグ西地区の首位を走るアスレチックスを本拠地に迎え、先発のマウンドに上がった。岩隈は素晴らしいピッチングを披露し、今季最長の8回2/3を投げ2失点で8勝目(4敗)を挙げた。
初回、岩隈は最高の立ち上がりを見せる。速球が走り、1番・ジェイソ、2番・ボート、3番・セスペデスから3者連続三振。首位チーム相手に素晴らしい投球で、ホーム・セーフコフィールドのボルテージは一気に高まった。
2回は1死後から連打され1・2塁のピンチを招くが、ここでも岩隈は7番・ノリス、8番・ソガードを連続三振に切って取り、2回で5三振を奪う快投を見せる。
3回以降は早いカウントで打ってくるアスレチックス打線を手玉に取り、3回を簡単に三者凡退で終えると、4回は先頭打者をショートのエラーで出したものの、後続を外野フライ、サードゴロ併殺で切り抜け、5回も三者凡退。
味方打線も岩隈の好投に応え、2回裏にハートの2塁打を足がかりにアクリーのタイムリーで先制すると、5回にはヒットのカノを1塁に置き、5番のシーガーが今季15本目となるホームランをライトスタンドに突き刺し、リードを3点に広げる。
援護を受けた岩隈は6回、2死から2番のボートにヒットを許すものの、セスペデスをライトフライに打ち取る。7回は4番のモスから2回以来となる三振を奪うと、続く5番ドナルドソン、6番ローリーをポップフライに打ち取り、この日4度目の三者凡退で終える。
8回は7番のノリスから空振り三振を奪うと、8番ソガードをサードフライ、9番ジェントリーをサードゴロと、実にこの日5度目の三者凡退となった。
マリナーズは8回裏にカノの3ランでリードを6点に広げ、岩隈は9回のマウンドへ。先頭のジェイソにレフト前ヒットを許し、今日初めてノーアウトでランナーを背負う。続く2番ボートを速球で空振三振に打ち取り、続く3番セスペデスはライトフライ。
メジャー初完投・初完封への期待が高まったが、9回2死から4番モスに右中間スタンドへのホームランを許してしまう。岩隈はここで降板となったが、スタジアムはベンチに下がる岩隈をスタンディングオベーションで迎えた。
試合は6-2で終了、岩隈は8回2/3、104球を投げストライクは73球。無四球・8奪三振の好投で8勝(4敗)目を挙げ、防御率は2.98となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count