ローズに王手のイチローを打ち取った右腕「彼はレジェンド。対戦はクール」
一ゴロで最多ローズまで残り1本のまま、対戦したパ軍右腕「知ってたよ」
マーリンズのイチロー外野手は14日(日本時間15日)、敵地でのパドレス戦に代打で出場し、一ゴロに倒れた。日米通算4255安打で、ピート・ローズの歴代最多安打4256本までは残り1本のまま。対峙したパドレスの中継ぎ右腕クオッケンブッシュは「彼はレジェンドだから、対戦するのはとてもクール」と、球史に自身の名を刻んでしまう可能性もある状況での対戦を歓迎した。
2試合ぶりにベンチスタートとなったイチローが登場したのは、5-2と3点リードで迎えた9回。中継ぎ右腕フェルプスの代打として、先頭で打席に入った。歴史的瞬間が訪れる可能性もあるため、敵地にもかかわらずスタジアムは大歓声に包まれ、球場の一部からは「イチローコール」も起こった。米国内では、イチローの“ローズ超え”への注目度が日に日に高まっている。
多くの地元ファンが写真や動画を撮ろうと携帯電話を構えるなど、異様な雰囲気の中、クオッケンブッシュが投じた球は2球続けてボール。その後、2球見逃しストライクでカウント2-2となると、イチローは5球目のカーブを打ち、一ゴロに倒れた。
クオッケンブッシュは試合後、イチローがローズに残り1本と迫っていることについて「知ってたよ。テレビとかニュースでも報じられているから、記録に近いことは知っていたよ」と笑顔で明かした。さらに「もしかしたら無意識のうちに(プレッシャーを)感じていたかも」と話しつつ、イチローコールが起こる中で対戦したことについては「盛り上がっているね。そんな中で対戦するのはクールだよ」と笑った。