イチロー記録達成の米報道 速報か完全無視か温度差
「Ichi-Rose!」と盛り上がるMLB公式サイト
マーリンズのイチロー外野手が、15日(日本時間16日)に敵地でのパドレス戦に先発し、第1打席に捕手前に転がる内野安打で、ピート・ローズの持つ歴代最多安打記録4256本に並んだ。日本では、早朝にもかかわらず、記録達成が大々的に報道されたが、現地アメリカでは報道に温度差があるようだ。
MLB公式サイトでは「Ichi-Rose!」と「イチロー」と「ローズ」の名前をかけた見出しをつけ、トップニュースとして速報をアップ。「快足で内野安打を稼ぎ、日米通算キャリアの一コマを生んだ」「出塁すると、ペトコパークにいる選手やファンから大拍手が沸き、祝福を受けた」と現地の様子を伝えた。一方で「MLBは通算記録を認めていない」と改めて表記し「メジャー通算3000本まで残り22本」と、もう1つの大記録の達成が近いことを伝えている。
米スポーツ専門局ESPN公式サイトでも、全体のトップページでヘッドライン・ニュースとして紹介。現地から達成した瞬間のリポートを掲載する一方で、先日ローズがUSAトゥデー紙上で発した「私は認めない」発言を改めて紹介もしている。また、メジャー通算3000安打まで残り22本と近づいたが、記事によれば、42歳を過ぎてから3000安打を達成したのは、キャップ・アンソン(45歳)、リッキー・ヘンダーソン(42歳)の2人だけだという。
その他、マーリンズの地元「マイアミ・ヘラルド」電子版、「サン・センチネル」電子版でも「イチローが内野安打でローズの4256安打に並んだ」と大々的に報じている。