イチロー2安打で一気に単独“世界一” 日米通算4257安打で最多ローズ超え
メジャー通算2979安打、日本時代の1278本と合わせて通算4257安打に
マーリンズのイチロー外野手は15日(日本時間16日)、敵地でのパドレス戦に「1番・ライト」で2試合ぶりに先発出場。5打数2安打と活躍し、日米通算4257安打として、ピート・ローズの歴代最多安打記録(4256安打)を抜いた。メジャー通算2979安打として、史上30人目の3000安打へは残り21本とした。マーリンズは3-6で敗れた。
イチローは初回、1ボールから先発右腕ペルドモのツーシームを打った。一塁方向への弱いゴロとなり、捕手のノリスが一塁に送球するもボールは逸れ、イチローが一塁を駆け抜けた。スクリーンではイチローがローズの記録に並んだことが紹介され、大きな拍手が送られる。一塁手のマイヤーズも拍手するなど、相手選手も快挙を祝福した。
その後、プラド、イエリッチの連打でイチローは生還。先制のホームを踏んでダグアウトに戻ると、チームメートから祝福を受けた。
第2打席は1-1となって迎えた3回。1死走者なしで2ボール1ストライクからペルドモの96マイル(約155キロ)の速球を打ち投ゴロ。さらに、3-1となって迎えた5回は先頭で96マイルのツーシームに空振り三振に倒れた。3-6と逆転されて迎えた7回は2番手右腕マウアーの前に投ゴロだった。
そして、第5打席でついに歴史的瞬間が訪れる。3-6となって迎えた9回、2死一塁で打席に立つと、相手守護神ロドニーのチェンジアップを捉えて、鋭いライナーでライト線に運んだ。
今季13度目のマルチヒットで、一気に“ローズ超え”。球場のスクリーンでは、イチローがローズを抜いたことが改めて紹介され、敵地は再び大きな拍手に包まれた。イチローは帽子を取り、大歓声に応えた。
マーリンズは続くプラドが右飛に倒れ、3-6で敗れて連勝は2で止まった。
メジャー通算2979安打として、日本時代の1278本と合わせて、日米通算4257安打。ローズを抜き、1本1本積み上げてきた安打数は単独の“世界一”となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count