イチロー“ローズ超え”日米4257安打も「ここにゴールを設定したことない」
偉業達成も大きなこだわりなし? 「どうしたってケチがつくことは分かっている」
マーリンズのイチロー外野手が15日(日本時間16日)、敵地パドレス戦で2安打を放ち、日米通算4257安打(NPB1278本、MLB2979安打)として、ピート・ローズの歴代最多安打記録(4256安打)を一気に抜き去った。試合後は会見を行い、節目の数字に到達した心境を明かした。
ローズの記録に残り1本で迎えたこの日は「1番・ライト」でスタメン出場。その第1打席で内野安打を放つと、9回の第5打席でライト線へ二塁打を放ち、“ローズ超え”を果たした。通算4257本目を打った瞬間は敵地も大歓声に包まれ、立ち上がって拍手を送るファンも。イチローもヘルメットをとってそれに応えた。
イチローは試合後の会見で、ローズの記録を抜き去った瞬間について問われると、「ここにゴールを設定したことがないので、実はそんなに大きなことという感じは全くしていないんですけど、それでもチームメートだったり、記録の時はいつもそうですけどファンの方だったりと、ああいう反応をしてもらえるとすっごくうれしかったですし。そこですね。それがなかったら、何にも大したことないです」と胸中を明かした。日米通算での成績とあって、大きなこだわりはなかったようだ。
また、「僕としては日米合わせた数字ということで、どうしたってケチがつくことは分かっているし、ここに目標を設定していなかった」とも振り返ったイチロー。それでも日米で刻んだ記録が偉大であることに変わりはない。42歳はメジャー通算でも史上30人目の3000安打に残り21本に迫っており、次なる金字塔へ注目は高まるばかりだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Coun