メジャー初登板で好投の和田毅に後半戦先発ローテーション入りの可能性が浮上
カブス監督は後半戦のローテーションに頭を悩ませている
カブスのリック・レンテリア監督はオールスターブレーク明けとなる18日(日本時間19日)からのダイヤモンドバックスとの3連戦の先発投手を発表する一方、その後のパドレス戦との3連戦に関しては発表を延期し、和田毅投手の先発ローテーション入りを含めて検討していることを示唆した。ESPNが「カブスは後半戦最初のローテーションを発表」との見出しで報じている。
カブスはダイヤモンドバックス戦3連戦の先発3投手を発表したが、22日からのパドレスとの3連戦の人選について指揮官は頭を悩ませているという。「そこの部分はまだペンディング状態だ。チーム内でも会話を重ねる必要がある」。レンテリア監督は7-10の敗北を喫した13日のブレーブス戦前にこう語っている。
カブスはアスレチックスとのトレードでジェフ・サマージャとジェイソン・ハメルの先発2本柱を放出。ナ・リーグ中地区最下位の40勝54敗と苦闘するチームにとって先発のタレント不足は深刻だ。しかし指揮官は「我々の目の前には多くの可能性がある」と主張している。この可能性について、記事ではルーキー右腕のカイル・ヘンドリックス、同じくルーキー右腕のダラス・ビーラー、そしてトミー・ジョン手術を乗り越え、7月8日のレッズ戦でメジャー初登板を果たした和田の3人を挙げている。
記事では「この3投手はここ数週間でメジャーデビューを果たしたばかり。残りシーズンでカブスが彼らをいかに起用すべきか次第だが、3人とも再びメジャーのマウンドに上るべきだ。ビーラーとヘンドリックスはプロスペクト(期待の若手)だが、33歳の和田は日本からメジャーに来て、トミー・ジョン手術を受けて以来、初めてのチャンスを手にした」と説明している。
和田はレッズ戦で、ダブルヘッダー時に特別に認められる26人目の選手としてロースター入り。5イニングを投げ、5安打3奪三振で1失点(自責0)に抑えた。4点リードで降板したが、その後ブルペンが打ち込まれ、チームは5-6で逆転負けし、メジャー初登板初白星はならなかった。しかし、メジャーでも通用する確かな実力を見せている。
2012年の左肘の故障から苦節2年半。オールスター休暇中の首脳会談の結果次第で、和田が待ちに待った先発ローテーション入りのチャンスをつかむかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count