松坂大輔が先発ローテに“逆転残留”も ベテラン右腕コローンにトレードの可能性が浮上
コローンの去就如何で松坂の先発継続可能性も
メッツの松坂大輔投手がオールスター明けの18日(日本時間19日)からスタートする後半戦で先発ローテーションに“逆転残留”を果たす可能性が浮上した。2005年にサイ・ヤング賞を受賞した41歳のベテラン右腕、バートロ・コローン投手が7月31日に期限を迎えるトレード市場に出されたことが明らかになった。ESPNが報じている。
コローンは今季18試合に先発し、8勝8敗で防御率3・99と先発ローテーションを守り続けた。記事では「ローテーションの真ん中(3番手程度)の頑強な投手を求めている優勝争いをしている球団には、理想的な人材かもしれない」と指摘し、メッツはトレード市場で大ベテランを売りに出しているという。
メッツは若きエース、マット・ハービー投手がトミー・ジョン手術を受け、今季絶望となっている以外、先発陣は人員過剰気味。ジョナサン・ニース、ザック・ウィーラー、ディロン・ジー、ジェイコブ・デグロムの4人には複数年契約を結んでいる。マイナーには期待の若手、ノア・シンダーガードやラファエル・モンテロも控えている。
松坂はジーの故障離脱時にブルペンからスポットで先発で起用された。ジー復帰とほぼ同時期にニースが故障者リスト入りしたために、松坂は6月途中から前半戦最後まで念願の先発ローテーションの一角を守り抜いた。
記事では「ニースが21日に故障者リストから復帰するために、メッツは現在先発のダイスケ マツザカをブルペンに再配置する予定でいる」と指摘している。だが、コローンがトレードに出された場合、事情は変わってくる。メッツが代わりに先発投手以外のポジションを補強した場合、松坂の先発継続は現実味を帯びてくる。
松坂は今季26戦に登板し、3勝3敗1セーブで防御率3・55。“平成の怪物”の後半戦の先発マウンドを左右するメッツのトレードの動向に注目が集まる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count