「また0-1で負け投手」― 米国内で広がる“キング”ヘルナンデスへの同情論

パドレス戦に先発登板したマリナーズのフェリックス・ヘルナンデス【写真:Getty Images】
パドレス戦に先発登板したマリナーズのフェリックス・ヘルナンデス【写真:Getty Images】

パドレス戦でソロ1本のみの7回1失点の好投を見せるも黒星

■パドレス 1-0 マリナーズ(日本時間25日・サンディエゴ)

 マリナーズの“キング”ことフェリックス・ヘルナンデス投手が敵地のパドレス戦で先発。好投したが、またしても打線の援護を受けられず、0-1で敗れた。開幕から20試合連続本塁打など好調だった打線もこの日はたった2安打に封じられた。7回3安打1失点と好投も黒星が付いたキングに米メディアやファンからは同情論が広がっている。

 地元紙のシアトル・タイムズは「覚えておくがいい。エンディングがハッピーであった試しは、めったにないのである」とヘルナンデスがこれまで何度も好投しても、白星に恵まれなかったことを指摘。相手先発の新人クリス・パドックに封じ込められたことに言及した。

 右腕は今季最高の投球ともいえる内容だった。記事では「過去3年の中でも屈指の登板をヘルナンデスは見せた」とまで書かれている。サービス監督も「私がマリナーズで指揮を執り始めてからでは、今回が恐らく彼の中で最高の投球だった。彼は素晴らしかったと思う。ゲームプランに沿って投球していた。彼はきっちり仕事をしてくれた。今日のカーブボールは素晴らしかった」と賛辞を惜しまなかったが、勝ち星を挙げられないことを残念がったことを紹介している。

 記事では、「多くの(マリナーズの歴代の)監督はヘルナンデスの先発登板の後に似たようなコメントをしてきた」と言及。ヘルナンデスが7回を投げて1失点以下だった登板は今回で130度目で、その中での成績は89勝7敗、勝敗が付かなかったのが34度だったという。そして「たくさんの同僚たちは、物足りない援護点に関して過去何年間も謝罪の言葉を並べた」とリポートし、「2番・一塁」で出場したボーゲルバックも「彼に勝ちを付けられなくて残念だ。僕たちが勝つために最善を尽くしてくれたのだから」と話したように、また苦い記憶は繰り返された。

 MLB公式サイトのグレッグ・ジョンズ記者が自身のツイッターでマリナーズが1-0で敗れ、ヘルナンデスも投手戦で相手投手に破れたことに言及すると、ファンからは、

「また1-0でフェリックスが負け投手。彼はその数の記録保持者に違いない」

「それこそが、かつてのフェリックスだよ。投げては好投し、援護点は無し」

などとコメントをするなど、ファンは”お馴染み”と嘆くしかなかった。

【動画】7回3安打1失点と好投! “キング”ヘルナンデスの奪三振集

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