巨人、中継ぎマシソンがチーム最多白星 エース菅野超えの6勝目
菅野は両リーグトップの防御率0.75も援護に恵まれずいまだ5勝
巨人は16日の楽天戦(東京ドーム)で10-7で逆転勝ちし、リーグ2位に浮上した。その一戦で、中継ぎのスコット・マシソン投手がチームトップの6勝を挙げた。
マシソンはこの試合で同点の8回から5番手で登板。1死から足立にプロ初本塁打となる勝ち越しソロを献上したが、直後の8回裏に打線が奮起。坂本の逆転14号2ランなど6安打4得点の猛攻で、助っ人右腕に勝ち星がついた。
15日の同カードでは同点の8回から登板し、2回で3三振を奪う完全投球。9回の村田のサヨナラ打で5勝目をつかんでいた。勝利数は先発投手の記録とはいえ、2夜連続白星で自身6連勝。リーグ3位の6勝目で、エース・菅野智之の5勝を超えた。
主に同点や勝ちパターンで投入されることが多いマシソン。1点差で競り合うケースで投げることが多いからこその勝利数と言えるが、過去にはリリーバーとして勝ち星を量産した投手もいる。
篠原貴行(ダイエー)は1999年に救援として60試合登板で14勝1敗0セーブ、防御率1.25。開幕14連勝をマークし、勝率9割3分3厘で最高勝率のタイトルを獲得した。最多勝のタイトルには届かなかったものの、シーズン終盤まで西武の新人・松坂大輔(16勝5敗)と争っていた。また伊東昭光(ヤクルト)は88年に救援として55試合登板で18勝9敗17セーブ、防御率3.15。規定投球回数未到達ながらも 、中日・小野和幸と共に、セ・リーグ最多勝のタイトルを獲得した。規定投球回に届かなかった投手が最多勝に輝くのは、リーグ史上初めてだった。ほかにも小野正一(大毎)、宮田征典(巨人)ら、過去にも中継ぎ投手でシーズン2桁勝利を挙げた投手は複数いる。
菅野は17日のロッテ戦(東京ドーム)で先発する。ロッテ・涌井とのエース対決。ここまで防御率0.75と抜群の成績を残しているが、打線との兼ね合いでなかなか勝ち星には恵まれていない右腕。まずはゼロを並べて打線の援護を待ちたいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count