イチロー代打で2戦連続安打&3000安打まで「20」 6月打率は驚異4割超え
日米通算の金字塔に本拠地でセレモニー、ベース贈呈にファンもスタンディングオベーション
マーリンズのイチロー外野手が17日(日本時間18日)の本拠地ロッキーズ戦で代打で出場し、中前安打を放った。その後、プラドの二塁打で好走塁を見せて一気に生還。5-1の勝利に貢献した。15日(同16日)の敵地パドレス戦で日米通算4257安打とし、ピート・ローズのメジャー最多4256安打を抜き去ったベテランはこの日は2試合連続ヒットでメジャー通算2980安打とし、3000安打にも残り「20」とした。
15日のパドレス戦で2安打を放ったイチローはこの日、ベンチスタート。出番は1点リードの7回1死走者なしの場面で回ってきた。代打で登場すると2番手右腕ヘルメンの投じた5球目を捉えて、センター前へ。これがメジャー通算2980本目のヒットとなった。その後、2死からプラドのレフトへの二塁打で一気に生還。マーリンズはイチローの安打を足がかりにこの回3点を奪った。
今季、イチローの打撃は絶好調だ。4月は打率.333、5月も打率.316と好成績を残すと、6月はここまで打率.425と驚異の4割超え。スタメン出場した試合はここ5試合連続でマルチ安打を放っており、球団発表によると、42歳以上の選手では殿堂入りの名手カール・ヤストレムスキーが1983年に43歳で記録して以来、実に33年ぶりだという。
試合前には日米通算4257安打を祝うセレモニーも行われた。パドレス戦の9回に二塁打を放って記録を更新したことから、実際に使用された二塁ベースをプレゼントされた。本拠地のファンもスタンディングオベーションで祝福し、イチローは帽子をとってそれに応えた。
この日は1打数1安打1得点で打率.354。次なる金字塔へ42歳の勢いが止まらない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count