広島・緒方監督も「筋書きのないドラマ」と驚嘆 史上10人目劇的サヨナラ弾

指揮官はルーキー岡田の力投も評価「文句はないよ」

 広島は18日、マツダスタジアムで行われたオリックス戦に4-3でサヨナラ勝ちした。史上10人目となる2試合連続サヨナラ弾を放った鈴木誠也に、緒方監督は「すごいね、すごいよ。それしかないよ」と驚きを隠せなかった。

 打線が8回まで3安打と沈黙し、1-3と敗色濃厚だった9回、1死一、三塁の場面で鈴木の打球はレフトスタンドへ消えた。緒方監督は「何かやってくれるんじゃないかという雰囲気はあったので、期待はしていた」と言いながら、「まさかホームランを打つなんてね」と興奮が収まらない様子だった。

 5回に2本の長短打と犠飛で1点を先制したが、7回に岡田が打たれた。それでも緒方監督は「(内容に)文句はないよ。力のあるストレートで、試合を作ってくれた。打たれたのは失投だけど、攻めようとは思わない」。8回2失点と好投しながら、またも勝ち星がつかなかったルーキーを評価し、「岡田の力投も報われたと思う」と勝利を喜んだ。

「野球って、筋書きのないドラマってよく言うけど、今日みたいな試合はね。スタンドも超満員で、ファンも喜んでくれたと思う」と話した指揮官は、「こんな試合、年間でもそうある試合じゃないよ」と、最後まで声のトーンが下がることがなかった。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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