ロッテ伊東監督、唐川を1イニングで見切る執念の采配も…巨人3タテならず
唐川は「言葉がないです」と反省も…伊東監督は「後半戦に向けて、いい戦いができる」
先発・唐川を初回の1イニングで見切る執念の采配を見せたロッテ伊東監督だったが、巨人に完敗。1-5で敗れ、今季21度目の逆転勝利はならなかった。
交流戦最終戦。「勝って終わりたい。ソフトバンクは負けると思っていない。必死でついていくだけ」と自慢の救援陣を総動員して臨む覚悟を見せていたが、唐川が初回に坂本、長野、阿部とクリーンアップに3連続タイムリーを浴びた。
2回、田村が四球で歩き、2死一、二塁で9番・唐川に打順が回ると、「初回の3点が重かった。これ以上点をやるわけにはいかないし、それで代打を出した」と伊東監督。唐川の状態を見て、肘井を代打に送り、勝つための最善策を決断した。しかし、勝利にはつながらず。「言葉がないです。チームのいい流れを止めて、こんな展開にしてしまった」と唐川は責任を一人で感じていた。
巨人を3タテし、2013年5月以来となる8連勝での交流戦1位を狙ったが、7連勝止まり。2年連続で交流戦最高勝率となったソフトバンクの強さの前に脱帽するしかなかった。
それでも、「この交流戦でみんないい経験をしていた。後半戦に向けて、いい戦いができると思う」。ゲーム差は再び7.5に戻ったが、伊東監督は交流戦明けの再ダッシュを誓っていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count