ハムOBミラバル氏、46歳も最速144キロ 札幌での球団人気に「本当に嬉しい」
札幌Dで元同僚の金子コーチらと旧交を温める「北海道移転は本当に良い思い出」
日本ハムOBのカルロス・ミラバル氏が28日、札幌ドームを訪れて日本ハム-ソフトバンク戦を観戦した。東京時代最終年の03年と北海道移転後の05年に開幕投手を務めた助っ人は、試合前練習も見学。当時チームメートだった金子誠打撃チーフ兼作戦コーチや評論家の建山義紀氏ら森本稀哲氏らと抱き合って旧交を温めた。
05年オフに日本ハムを退団後、米国で右肩を手術して米独立リーグでプレーした。その後はパーソナルトレーナーなどの仕事をしていたが、肩の状態が良くなったため、15年にカナダで現役復帰。ドイツリーグを経て、今季はプエルトリコで投手兼コーチとしてプレーした。「今年の最速は144キロ。そう話したら、みんな驚いていたよ」と46歳右腕はいらずらっこのように笑った。
「北海道移転は本当に良い思い出。04年の開幕の時には、地下鉄に乗ってもファイターズのグッズやユニホームを持っている人がほとんどいなくて、阪神や巨人ファンが多かった。今、こんなに盛り上がって本当に嬉しいよ」と限定ユニホームの緑色に染まった満員の観客席を見上げた。
日本で指導者になることを夢見るミラバル氏は日本のプロ野球、特に日本ハムの試合は毎日チェックしているという。「今年はホームランバッターが少なくなったけど、ピッチャー陣は大丈夫そうだね。優勝してほしい」と後輩たちにエールを送った。
昨年11月に設立した「一般社団法人 日本プロ野球外国人OB選手会」の代表理事を務めている。今回は同会が主催するイベント「トイザらス スポーツトイフェス2019~帰って来た!! 外国人助っ人野球選手達(OB)編~」のために来日した。元横浜大洋のカルロス・ポンセ氏ら5人の元助っ人が全国各地でトークショーなどを行う。ミラバル氏は30日午後1時30分からトイザらス・ベビーザらス札幌店(札幌市東区北7条東9-2-20 アリオ札幌2階)でファンと交流する予定になっている。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)