菊池雄星、チェンジアップ&スライダーに手応え「次が楽しみ」
2勝目をかけた5・4インディアンス戦へブルペン36球
マリナーズの菊池雄星投手が28日(日本時間29日)、本拠地シアトルでブルペン入りし36球。最近続けていたクイックモーションは使わず、右足をゆったりと上げ打者を意識したフォームに終始。傍らで同僚左腕のゴンザレスと怪我で離脱中のルブラン(元西武)が見つめる中、前回26日の“1回限定登板”で確かな手応えをつかんだチェンジアップを有効に使う取り組みを見せた。
「(チェンジアップは)もっと使っていけるボールだと思いますし、交互に投げることでより実戦を意識してできるので。そこらへんは2人に教えてもらいながらやってます」
途中、本塁ベースに対し対角線を示す手の動きでアドバイスを送ったルブランは右打席に立ち球筋を確認。菊池は内角を突く直球の後にチェンジアップを外に沈ませるパターンを何度か繰り返した。
「試合を重ねるごとにこっちのバッターのタイプや違いを勉強する中で配球も徐々に変わってきてると思う。その中でチェンジアップの大事さ、必要性というのも感じてる中でこういうブルペンになってると思います」
前回登板で得た三振を奪う曲がり幅の大きいスライダーにも細心を注いだ。
「本来であれば決め球になるボールだと思う。この間みたいなスライダーが投げられれば、自然とその割合も変わってくると思うので、次が楽しみです」
「押し込み」と表現するボールを離す際の指先の力の入れ加減を強めたことが好結果につながったと自己分析する菊池は、カウントを取るカット気味の曲がりの小さなスライダーも投げ、それぞれの感触を確認するなど、充実したブルペンでの時間を過ごした。
次回の登板は5月3日(日本時間4日)のインディアンス戦。中6日で臨む左腕は、もう1度ブルペン入りする予定で、敵地クリーブランドへ万端な準備を整える。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)