元ヤクルト守護神バーネット、新天地で「満塁のスペシャリスト」に就任
満塁ピンチで好救援、絶体絶命時の火消し役で大活躍
元ヤクルトの守護神で、今季からレンジャーズのトニー・バーネット投手が、新天地で絶大な信頼を獲得している。今季はこれまで24試合に登板し、4勝2敗、防御率3.34。数字だけを見れば“それなりに安定した救援投手”だが、バーネットはある特殊な場面で最大限の能力を発揮する。地元紙「ダラス・モーニングニュース」電子版では「レンジャーズの満塁スペシャリストになった救援トニー・バーネット」と題した記事で、その活躍を称賛している。
タイトルの通り、バーネットが実力を発揮するのは、満塁という絶体絶命のピンチで投入された時だ。記事によれば、満塁の場面でマウンドに上がったのは、今季チーム最多の4回。登板時には合計12人の走者を背負っていた計算になるが、そのうち生還したのは3人にとどまっているという。
満塁の危機で好救援するカギは「打者の打ち気を逆手に取ること」。「打者は打点を挙げようとヒーロー・モードに入っている。だから、際どいコースに最高の球を投げて打たせるんだ。彼らは振りたくって仕方ないから」と、秘訣を明かしている。記事では、この背景に「守備が守り切ってくれるという野手への信頼」があることも指摘。ドラフトから10年目にメジャーデビューしたオールドルーキーは、日本球界を経て、新天地で着実に存在感と輝きを増している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count