成功率100%! Dバックス右腕グリンキー、ヘッドスライディングで二盗!
今季初&現役投手最多通算5度目の盗塁成功、4回に四球→二盗で5点目のホーム踏む
日本では、日本ハム大谷翔平投手の二刀流が話題だが、メジャーでも投手がピッチング以外の才能を開花させることが多い。例えば、ジャイアンツのエース左腕バムガーナーは野手も驚くような打撃センスを持ち、今季はすでに2本塁打を記録。通算13本塁打は現役投手最多でもある。
今季からダイヤモンドバックスに移籍した2009年サイ・ヤング投手ザック・グリンキーは、先発した23日(日本時間24日)敵地でのロッキーズ戦で二盗を決め、マウンドから離れても勝利に貢献できることを証明した。ダイヤモンドバックスの球団公式サイトが伝えている。
今季すでに10勝を挙げているグリンキーが披露したのは、他でもない「快足」だった。4回先頭で打席に立つと四球を選んで出塁。1死後に迎えたセグラの打席での初球だった。ロッキーズ先発バトラーが初球を投げようとしたその時、一塁走者のグリンキーはすかさず二塁へダッシュ。まったく無警戒だった捕手が二塁へ送球したが、ヘッドスライディングを決めたグリンキーは余裕のタイミングで今季初盗塁をマークした。その後、後続の適時打で5点目のホームを踏んだ。
昨年に続き2年連続での盗塁成功も素晴らしいが、MLB公式記録を伝える「スタッツ・オブ・ザ・デイ」のツイートによれば、通算5盗塁は現役投手で最多だそうだ。相手バッテリーが投手の盗塁を警戒していないこともあるが、グリンキーはこれまで5度盗塁を試みて5度成功。つまり、成功率は100パーセントを誇ることになる。
この日、5回2/3を投げて3失点だったグリンキーは勝利投手の権利を持って降板したが、8回に中継ぎが同点に追いつかれて11勝目ならず。今季は打席でも打率.270と絶好調なだけに、対戦相手にとってはマウンド上だけではなく打席でも塁上でも注意の必要な選手となりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count