広島7連勝に緒方監督「今日は新井でいいでしょう」、大雨の9回には中断促す

「ベテランのひと振り。頼もしいね」

 広島は24日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に4-2で勝利した。試合中に降り続いた雨が、広島が勝ち越した直後の9回表に激しくなり、無死一塁の場面で雨天コールドゲームとなった。レギュラーシーズン再開の初戦に勝利し、交流戦からの連勝を7と伸ばしたが、緒方監督は「シーズンが再開した阪神との3連戦の初戦を取れたのは大きい。勝ち越せるように、明日からもしっかりやりたい」と、これまでの姿勢を貫いた。

 2-2の同点で迎えた8回、2死一、二塁の場面で代打・新井が決勝点となる2点タイムリー三塁打を放った。緒方監督は「今日は新井でいいでしょう」とヒーローを褒め、「追い込まれながらよく打ってくれた。ベテランのひと振り。頼もしいね」と満足そうだった。

 9回の阪神の攻撃時に、雨が見た目ではっきり見えるほど強くなり、指揮官は試合を止めるようにベンチを飛び出し、審判に中断を促した。

「勝ったからあまり言いたくなかったけど、審判には止める勇気を持って欲しかった。止めにくいというのもわかるけど、いったん試合を中断して、何分でも待って、それから再開すればいい」と私見を述べた後、「大事な選手にケガをしてもらっては困る。それは相手の選手も同じこと」と、ずぶ濡れになってプレーした選手を気遣っていた。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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