広島・新井、若手に「刺激受けて」決勝打 代打もスタメンも「同じこと」
元同僚の藤川から決勝打放つ
広島の新井貴浩が、24日の阪神戦で8回に決勝点となる2点タイムリー三塁打を放った。
この日はスタメンを外れ、代打での決勝打となったが、新井は「代打は一発勝負だけど、スタメンでもそれは同じこと。1打席1打席、集中していくだけです」と、汗と雨でずぶ濡れになった姿で話した。
同点で迎えた8回裏、2死一、二塁の場面で、かつては共に戦った藤川から右中間を抜ける決勝打を放った。「追い込まれたので、高めの真っ直ぐは頭にあった。強振しないように、コンパクトにいこうと思った」という結果だった。
1球目を見逃した後、高めのストレートを空振りし、2球で追い込まれた。「打席の中で高めが伸びているという感覚があった」という新井は、3球目の低めのボール球になるフォークを見送り、「あれで高めに来るかな、というのがあった」と、145キロの高めのつり球を見事に打ち返した。
スタメンを外れる試合も出てきたが、ベテランは「若い選手の気迫が伝わってくるので、自分も刺激を受けている」と頼もしそうに話した。チームは交流戦から7連勝となり、貯金は12まで増えたが、「いつも言っているように、目の前の1試合1試合を戦っていく。それに向けていい準備をするだけです」と、平常心を強調した。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo