ダルビッシュが相手スタメン全員から三振を奪う圧巻の12Kで9勝目 同僚も「まったく非の打ち所のない内容」と絶賛
ダルビッシュの奪三振率は11・36まで上昇
レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が18日(日本時間19日)のブルージェイズ戦に先発し、毎回の12奪三振で、今季9勝目(5敗)を挙げた。ブルージェイズ打線のスタメン全員から三振を記録。この日の速球は時速95マイル(約153キロ)に達することもしばしばで、鋭く大きく曲がるスライダーとのコンビネーションで、ブルージェイズ打線を寄せ付けなかった。
5安打3四球1失点で5-1勝利に貢献。チームの連敗も8で止めた。これで今季150奪三振にも到達し、154奪三振は両リーグで3位タイ。9イニングあたりで換算する奪三振率は11・36で堂々のトップだ。
注目のブルージェイズ川崎宗則内野手(33)との対戦は3打数2安打1三振。第1打席は二塁内野安打だったが、第3打席には内角カットボールを右翼手の頭を越える二塁打とされた。
球団公式HPでは「ダルビッシュが復調し、ブルージェイズを圧倒」の見出しで、この日の快投を伝えている。一塁を守り、7回に3ランを放って援護したアレンシビアは「素晴らしいピッチングをしていた。まったく非の打ち所のない内容だったよ」と賛辞を送っている。久しぶりの快勝に、ワシントン監督は「すべては先発投手からスタートするもの」とし、ブルージェイズを寄せ付けなかったダルビッシュの投球を称えた。
地元紙ダラス・モーニング・ニュース電子版では、「ダルビッシュがジェイズに危なげない勝利も、チームにとってはホロ苦」との見出しで、現在地区首位アスレチックスと21ゲーム差の最下位に沈むレンジャーズの現状をリポートしている。
近年は地区優勝争いの常連だったが、今季はアストロズにも追い越されて最下位に低迷。7月31日のトレード期限を前に、守護神ソリアのトレードも噂されている。
試合前、チーム不振の原因について質問されたワシントン監督は「先発投手が長いイニングを投げられず、中継ぎに負担を掛け過ぎた」ことを一つとしていた。だが、この日はダルビッシュが6回2/3を1失点に抑える快投。試合後、監督は「ユウはチームが必要としていたものを与えてくれた。すべてはマウンドから始まるんだ」とコメントしている。これで防御率は2・88となった。
次回は24日ヤンキース戦で登板予定。ここでも好投を披露して、プレーオフ進出を狙うチームを悩ませたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count