広島松山、相手失策でのサヨナラ劇でお立ち台に 9連勝に「負ける気しない」
「正直やってしまった」も阪神外野手が交錯&落球、「交流戦が大きかった」
広島の松山竜平が、26日の阪神戦で9回に代打で出場し、相手失策によるサヨナラ劇を演出してお立ち台に立った。思わぬ展開でのヒーローインタビューで、松山は「チームが乗っているので、どんどん勝ち進んで優勝へ突き進んでいきたい」と喜んだ。
9回裏に會澤のタイムリーで同点に追いつき、なおも2死満塁の場面。試合は振り出しに戻り、ピッチャーも左の岩貞から右のドリスに代わっていた。
「自分の気持ちとしては楽になれたが、打席に立つとやっぱりキツかった」という松山は、「正直やってしまった、と思った」と左中間にフライを打ち上げた。これをセンターの中谷がキャッチするかに見えたが、打球を追ってきたレフトの俊介と激突し、中谷のグラブからボールがこぼれ落ちてサヨナラ劇となった。
「勢いに乗っているので、負ける気がしない」というチームは、これで9連勝となった。この日は岩貞に終盤まで抑えられていたが、松山は「1安打でも負ける気がしなかった。交流戦(での戦いぶり)が大きかったかもしれない」と、チームの勢いを感じている様子だった。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo