岩隈久志7回途中2失点で7勝目! 6月4度目QSで初対戦パイレーツ下す
今季16試合目先発で投球回100イニング超え、年間200回も見えた
28日(日本時間29日)に本拠地でのパイレーツ戦に先発したマリナーズ岩隈久志投手が、今季7勝目(6敗)を挙げた。3点リードの7回途中、2死一、二塁としたところで降板も、6回2/3を投げて6安打2失点の好投を披露。打線の援護にも恵まれ、チームは5-2で勝利した。
得意の低めの制球で、初対戦のパイレーツ打線を翻弄した。初回は1死から2番ポランコに四球を与えたが、後続をしっかり打ち取って無失点。2回、3回を3者凡退とする上々のスタートを見せた。
4回先頭ポランコに、1ストライクから2球目ツーシームをセイフティーバントされ、この日初安打を許したが、1死一塁から三遊間を抜けそうな打球を、遊撃マルテが好捕。すぐさま二塁に転送し、技あり併殺プレーを完成させ、岩隈はこの回はわずか6球で終えた。
5回には、球審のストライク判定に怒りを爆発させたパイレーツのハードル監督がベンチを飛び出し、退場処分となるアクシデントが発生。岩隈は先頭ジョイスに左前安打を許したが、落ち着いて後続を打ち取った。味方打線がリードを5点に広げてくれた直後の6回も危なげなく3者凡退とし、6回終了まで二塁を踏ませることはなかった。
失点したのは、やや高めに球が浮き始めた7回だ。1死三塁からマルテが右中間に弾き返した三塁打で1失点すると、今度は2死三塁からフリースに中前適時打を許して2点目を献上。次打者にも左前打され、2死一、二塁としたところで降板となった。岩隈の後を継いだ2番手ディアスが無失点救援し、岩隈は6回2/3を6安打2失点(自責2)。最後は守護神シーシェックが締めて、7勝目を飾った。
この日の好投で、岩隈は今季9度目のクオリティースタート(QS、6回以上を投げて自責点3以下)、6月だけでも4度目のQSを記録した。また、今季16度目の先発で投球回数は101回2/3。怪我による戦線離脱がなければ、先発投手は年間32?33試合に登板することになる。このペースで行けば、先発投手の多くが目標とする年間200イニングを超えることができそうだ。
5-2で勝利したチームは、今季交流戦での成績を9勝2敗とした。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count