イチロー、3000安打へ「14」 活躍続き、指揮官脱帽「不老の存在」「全て非凡」

通算2986安打で単独30位浮上、マッティングリー監督「送球も守備もほとんどの選手より上」

 マーリンズのイチロー外野手が28日(日本時間29日)、敵地でのタイガース戦に「1番・ライト」で3戦連続先発出場し、4打数2安打1四球でメジャー通算2986安打とした。サム・ライス(2985安打)を一気に抜いて、歴代単独30位に浮上。今季打率.340と好調を維持する背番号51について、ドン・マッティングリー監督は「不老の存在」と脱帽している。MLB公式サイトが「イチローがライスに並び、抜き去り、3000本安打まで残り14本」と特集している。試合はマーリンズが5?7で敗れた。

 ア・リーグ本拠地での交流戦で主砲ジャンカルロ・スタントンが指名打者に入ったため、「1番・ライト」という“本職”で出番を迎えたイチロー。2打席凡退のあと、3打席目は四球を選ぶと、4点を追う6回1死一塁の場面で迎えた第4打席に快音を響かせた。初対戦のタイガース先発ペルフリーが投げた初球シンカーを振り抜き、強烈なライナーでのライト前ヒット。これで得点機を広げたチームはその後、イエリッチのタイムリーで1点を返した。

 さらに、3点ビハインドの8回無死一塁で迎えた5打席目には、ヤンキース時代の同僚、4番手グリーンの6球目のスライダーをセンター前へ運んだ。3000安打までのカウントダウンを「14」とし、メジャー歴代安打記録でライスを一気に抜き去った。

 MLB公式サイトの記事では、躍動を続けるイチローについて、マッティングリーが試合前に脱帽コメントを残していたことを紹介している。

「彼は見ていて楽しくなる。彼はある意味、不老の存在であり続けている。彼の年齢については本当に話題にすべきではない。彼はほとんどのメジャー選手よりも(速く)走る。送球も守備もほとんどの選手よりも上だ。他のほとんどの選手よりもバットが振れている。彼の全てが非凡と言えるんだ」

 42歳にして走攻守に渡りメジャーでハイレベルな活躍を見せる背番号51を、こう絶賛していたという。指揮官が衰え知らずと認める活躍で、イチローが史上30人目の3000安打という金字塔に向けて加速している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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