イチローの打撃や準備にボンズも驚愕 「目が釘付けになってしまう」
残り14本のメジャー通算3000安打に立ち会う喜びには「とにかく最高」
マーリンズのイチロー外野手と、今季から加入したバリー・ボンズ打撃コーチが、互いに大きな“リスペクト”を抱いていることは、日本でも広く知られていることだ。メジャー歴代最多本塁打数を誇るボンズは、ハンク・アーロンの755本塁打という記録に追いつき、追い越す中で、その境地に達した人にしか分からないプレッシャーとの孤独な戦いを経験した。パワー打者とコンタクト打者の違いこそあれど、長いメジャー史上29人しか到達しなかった3000安打の金字塔を射程内に捉えたイチローは、選ばれし者しか味わえない心境をボンズと共有しているのだろう。
28日タイガース戦を終え、メジャー通算3000安打まで残り「14」。イチローの偉業達成に、打撃コーチとして立ち会うことになったボンズが、米メディアにその心境を聞かれ「この目で見られるなんて、こんなに素晴らしいことはない。信じられないよ。とにかく最高だ」と興奮気味に語ったそうだ。地元紙「マイアミ・ヘラルド」電子版が伝えている。
試合であれ、練習であれ、イチローが打席に立つたびに「目が釘付けになってしまう」というボンズ。この日まで、今季打率は.340と高水準を保ち、42歳を迎えた今でも衰えぬ打撃を披露するイチローの姿に、「開いた口がふさがらないよ」とボンズらしい最上級の褒め言葉を使って驚嘆したという。