田中将大、拙守に見せた怒りに辛辣NYメディア驚愕 「ストイックなタナカが…」
8日のマリナーズ戦で7回途中2失点の力投も3勝目を逃した田中、味方のミスも…
■ヤンキース 5-4 マリナーズ(日本時間8日・ニューヨーク)
7日(日本時間8日)の本拠地マリナーズ戦で6回1/3を5安打2失点4奪三振2四球と力投したヤンキースの田中将大投手。力投も今季3勝目はならなかったが、地元メディアはこの試合で2度の拙守を犯したチームメートに対し、日本人右腕が珍しく見せた“怒り”に「普段ストイックなタナカが……」「珍しい場面」と改めて振り返っている。
ヤンキースタジアムでの力投の最中に見せた日本人右腕の珍しい激怒に対する波紋は広がりを続けている。
試合から一夜明けた8日(日本時間9日)、地元紙「ニューヨーク・デイリーニューズ」は「クリント・フレイジャーの故障者リストからの復帰第2戦目は、外野の重大なミスにより台無しに」と特集した。
衝撃のシーンは1-1で迎えた4回1死の場面に起きた。ブルースが右中間方向にフライを打ち上げた。何でもないライトフライに見えたが、落下地点に入ったように見えた右翼のフレイジャーが突如動きを止めると、中堅のガードナーとよもやの“お見合い”に。1死二塁のピンチを招くと、マウンド上で田中は右中間に向きながら怒りを爆発させた。
記事では「正真正銘、不満を露わにした瞬間だった。普段ストイックなマサヒロ・タナカは火曜日の夜、凡フライがクリント・フレイジャーとブレット・ガードナーの間に落下するのを信じられない様子で見つめた。彼は叫んだ。そして、また声を荒らげた」と報じている。
どんなピンチでも闘志を内に秘めながら気迫のピッチングを見せるポーカーフェイスのエースが炸裂させた怒りの絶叫という、あまりに珍しいシーンに、普段辛口なNYメディアも驚きとともに報じている。
本来ヤンキースの右翼は若きスーパースター、アーロン・ジャッジ外野手が堅守を披露する牙城だが、ジャッジは故障で離脱中。そして、フレイジャーは以前敵地で行われたアストロズ戦でも同じミスを犯したばかりだったことに加え、この日の7回にも拙守で田中の足を引っ張ったことを指摘されている。
先頭打者のベッカムが打ち上げた右飛を、フレイジャーがまさかのポロり。記事では「その後、フレイジャーはかなりシンプルなフライボールをバックハンドで挑戦したが、彼のグラブからこぼれ落ちた」と振り返っている。
だが、試合後には「自分の中で気持ちを上手く切り替えて投げることができた」という田中のコメントとともに、「火曜日の夜、彼の後ろで起こったミスについて、タナカは取り沙汰しなかった」といつも通りの紳士に戻ったことを紹介。それでも、温厚な日本人右腕の珍しい激怒はニューヨークに珍事として、大きな波紋を広げている。
(Full-Count編集部)