「騒ぐのをやめろ」菊池雄星の“松ヤニ疑惑”で米記者がヤ軍ファンを一刀両断
米ヤフースポーツのオズ記者記す「毎日起こっていないふりをするのはやめよう」
■マリナーズ 10-1 ヤンキース(日本時間9日・ニューヨーク)
8日(日本時間9日)に行われたヤンキース戦で、8回途中1失点と好投し、今季2勝目をあげたマリナーズの菊池雄星投手。敵地ヤンキースタジアムで強打のヤンキース打線を6回途中まで無安打に封じる圧巻のピッチングを見せた左腕だが、この試合後、米メディアやSNS上では菊池が帽子のツバの裏に“滑り止め”となる松ヤニを付けていたのでは、とする“松ヤニ疑惑”が浮上した。
批判の声とともに、メジャーリーグでは投手がボールに対してのグリップ力を上げるために、何らかの物質、例えば松ヤニだったり、ローションであったり、時にはジュースだったり、を暗黙の了解で使っているとし、菊池を擁護する声も多数上がった。物議を醸すことになる中、米「ヤフースポーツ」では「ヤンキースファンよ、キクチの松ヤニについて騒ぐのをやめろ」と題したマイク・オズ記者のコラムを掲載。批判の声を上げているヤンキースファンを一刀両断している。
このオズ氏の記事は「また始まった! 30球団の1つの野球ファンたちが、相手投手が不正したと主張して怒っている。怒りは約24時間の間ツイッターに溢れていた」と、菊池に矛先を向けていたのは、抑え込まれたヤンキースファンが中心だったと指摘。ただ、今後の展開について「結果はこのようなことが起こった時とほぼ同じとなるであろう。つまり、何も起こらない」と断言している。
試合中に米テレビ局「YESネットワーク」の中継映像に、菊池の帽子のツバに茶色の異物が付着しているところが映し出された。この画像がSNS上に拡散。菊池の“松ヤニ疑惑”が、抑えられていたヤンキースファンを中心に一気に広がった。ただ、ヤンキースナインやブーン監督はその後、大きな反応を示すことはなく、マリナーズのサービス監督も、さして気にするところは見せなかった。
オズ氏は、この「ヤフースポーツ」のコラム内で「今まで、有利にしようと、選手たちはこのようなことをしてこなかったのか。MLBでこのようなことが毎日起こっていないふりをするのはやめよう。ヤンキースファンたちはこの出来事で処分を望んでいる。このことについて、私が言うことはシンプルな言葉しかない:騒ぐのをやめるんだ」と指摘。菊池が何らかの異物を使ったかどうかでは定かではないが、メジャーの世界では、この手のことは行われてきた。敢えて騒ぎ立てることはやめるべきだと主張した。
(Full-Count編集部)