育成から再昇格のオリ園部が決勝打デビュー 福良監督「たいしたもん」
2回にプロ初打席でヒット、7回に決勝打「チャンスをつかんでいきたい」
育成から這い上がったオリックス園部聡内野手が、3日のロッテ戦で躍動した。
2回のプロ初打席でスタンリッジから三遊間にプロ初安打を放つと、7回には救援の大谷の140キロ直球を左前に弾き返す決勝打。いきなりヒーローインタビューで「この流れに乗って、これからもチャンスをひとつ、ひとつ、つかんでいきたい」と語り、拍手を浴びた。
聖光学院から2013年ドラフト4位で入団。長打力を期待され、背番号44で「和製ブーマー」の呼び声もあったが、14年8月に肘を手術(肘頭閉鎖不全反転骨移植)。その年10月に戦力外通告を受け、11月に育成契約を結んだ。
今季は2軍で結果を残し、6月末の時点で、打率3割1厘、6本塁打、17打点。「日本ハムの中田君みたいな選手になってほしい」とフロント陣も沈滞するチームのムードを変える起爆剤として期待を寄せていた。背番号も124から00に変更。守備に不安があるため、「6番・DH」での出場だったが、見事クリーンアップの後ろで仕事をしてみせた。
福良監督も「よう打ってくれた。たいしたもん。初球からしっかり振れていた。思い切りがいい。これを続けてくれたら」と笑顔をのぞかせた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count