岩隈久志、7回途中10安打1奪三振4失点 8勝目の権利を持って降板
「6試合ぶりの無四球登板、打線の援護を受けて78球で降板」
今季8勝目を目指すマリナーズ岩隈久志投手は3日(日本時間4日)、本拠地でのオリオールズ戦に先発し、6回を投げて10安打4失点で降板した。勝利投手の権利を持ったまま降板している。
低めの制球が生きたこの日は、序盤からスプリットやカーブなど変化球を多く織り交ぜた投球でオリオールズ打線を攻めた。
初回は1死から金賢洙にライトへの二塁打を浴びるが、2死三塁から強打者デービスに6球中5球をカーブという大胆な攻めで見逃し三振に仕留める。続く2回は2死から単打2本で一、二塁とするが、続くジョセフを4球目スライダーで一塁ファウルフライに打ち取り、無失点とした。3回は、再び1番ジョーンズから始まる打順だったが、3人の打者をそれぞれ3球ずつで打ち取り、9球で回を締めくくった。
味方打線がスミスの10号満塁弾で先制にした直後の4回、岩隈も失点する。1死から5番トランボに巨大な24号ソロを左翼席に運ばれた後で、2本の単打と味方の失策が絡んで1死二、三塁に。続くハーディーにレフトへ二塁打され、2点を失った。
1点差まで詰め寄られたが、4回裏に再び打線が2点を奪って、3点リードに広げてくれた。5回は1死からマチャドがセンターへ打ち上げた飛球を中堅マーティンが太陽光で見失い、捕球できないハプニングも発生したが、後続を打ち取って無失点とした。
6回も1死からアルバレスにセンターへ二塁打されるが、追加点を許さず。6回終了時で74球だった岩隈は7回のマウンドへ戻ったが、先頭ジョーンズにレフト前ヒットを許したところで、3点リードのまま降板。2番手ディアスが適時打を浴びたため、岩隈の残した走者が生還した。
6回を投げて10安打1奪三振無四球で4失点(自責4)、防御率は4.43。78球を投げて50ストライクだった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count