前田健太、5回途中4失点で8勝目ならず 痛恨3ラン浴びKO、防御率3点台に
毎回得点圏に走者進める苦しい投球、最後はオールスター選出のマチャドに3ラン浴びる
ドジャースの前田健太投手が5日(日本時間6日)、本拠地でのオリオールズ戦に登板し、4回0/3を7安打4失点5奪三振3四球で降板した。同点の5回にオールスターにも選出された強打者のマチャドに痛恨の勝ち越し3ランを浴びてKO。オリオールズの強力打線を相手に毎回走者を得点圏に進める苦しい投球となり、8勝目はならなかった。
前田は初回、先頭のジョーンズを中飛に仕留めるも、続く金賢洙にはレフトへの二塁打を浴びる。マチャドには右中間への大飛球を打たれたが、センターのトンプソンがフェンス手前でジャンピングキャッチ。味方の超美技に救われると、暴投で金賢洙を三塁に進めてしまうも、デービスは93マイル(約150キロ)の直球で空振り三振。ピンチを切り抜けた。
その裏、ドジャースはゴンザレスの左前適時打で先制。さらに、2死一、二塁とチャンスが続いたが、グランダルは左飛で追加点は奪えなかった。
直後の2回、前田は先頭のトランボをフルカウントからの四球で歩かせると、ウィータースにはレフト前ヒット。無死一、三塁とされる。続くスコープにはライト前にポトリと落ちるヒット。三塁走者のトランボには生還を許したが、強肩のプイグがウィータースを二塁で刺し、1アウトを奪う。さらに、ハーディーは遊ゴロ併殺打に打ち取り、最少失点で切り抜けた。
3回も1死からジョーンズにライトへの二塁打を浴びたが、金賢洙は左飛。マチャドを敬遠四球で歩かせ、パスボールで2死に、三塁とピンチを広げたが、デービスは中飛で無失点。4回も1死からウィータース、スコープの連打のピンチを背負いながら、ハーディーをスライダーで見逃し三振、ピッチャーのティルマンは空振り三振に仕留めた。
前田は5回もピンチを背負う。先頭のジョーンズにセンター前ヒットを許し、金賢洙は2球で追い込みながら粘られ、最後は7球目のスライダーが外角へ抜けて歩かせる。5イニング連続で得点圏に走者を進めると、続くマチャドも2球で追い込みながら、仕留められない。最後はフルカウントからの7球目、75マイル(約121キロ)のカーブを左翼席中段に運ばれる完璧な3ランを浴び、勝ち越された。
前田にとって今季9本目の被弾。ボールの行方を呆然と見つめると、マウンド上でがっくりと肩を落とした。ここでロバーツ監督がベンチから出てきて交代。88球で降板となった。ストライクは55球。防御率は3.07と約1か月半ぶりに3点台となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count