西武山川、本人驚きの月間MVP受賞「聞いた時は差し込まれた」そのワケは?
3・4月は25試合で打率.271、11本塁打31打点の成績を残す
西武の山川穂高内野手が、パ・リーグ打者部門で3・4月度「大樹生命月間MVP」を受賞した。山川は全25試合に出場し、打率.271、26安打11本塁打31打点。月間MVPは昨季の9・10月度に続き通算5度目の受賞となり、受賞会見では「森(友哉)だと思っていました。申し訳ないと思っていました。聞いた時は差し込まれました」と、驚きの受賞だったことを明かした。
チームメートの森友哉は捕手としてチームを支えつつ、5番打者としてバットでも貢献。3・4月は24試合に出場して84打数31安打3本塁打24打点、打率.369の高打率をマークしていた。それだけに、山川には「貢献度や捕手としての疲労度を考えても、森かな、と。それか(ロッテの)レアード。(自分は)打っててもチームが勝ててないので」との思いが。「森も取りたいと言っていたし、取ったことがないので。(受賞を)言ったときにはめっちゃ責められました」と、2人でのやり取りも明かした。
開幕から本塁打を量産し、3・4月だけで11本の本塁打を放った。さぞや好調なのかと思いきや「好調じゃないと思っています。絶好調で体が動いている感じじゃない。苦しみながらやっていた記憶がありますね。バッティングフォームも訳分からなくなった時もありました」。試行錯誤、苦心の中で戦ってきた3・4月だったという。
ただ、その調子も気温の上昇とともに上向いてきている。5月はここまで12試合で打率.311、5本塁打12打点。「5月のほうが感触はいいです。去年は5月でペースが落ちたのですが、体の疲れとかコントロールが出来ている気がする。バッティングも良くなってきている」と手応えを口にし「ペースをもっとあげるつもりでいます」と、更なる本塁打量産に意気込んだ。
今季の目標に「チームで言えば優勝。ここ最近はみんな元気で、チーム一丸という感じが出てきている。個人で言うと50という数字をずっと言ってきているので、言ったことはやりたいと思います」と、チームのパ・リーグ連覇と50本塁打を掲げる。キング争いトップを突っ走る獅子の主砲。ここからその勢いをもっと加速させていく。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)