大谷翔平の珍出塁、一塁手はなぜ“よそ見”? 原因は「チームメートが騙した」
大谷の第2打席、打球はオドリッジへの投ゴロになるも、一塁手は送球を見ておらず…
■ツインズ 8-7 エンゼルス(日本時間16日・ミネソタ)
15日(日本時間16日)に行われた敵地ツインズ戦に「3番・DH」で3試合連続でスタメン出場したエンゼルスの大谷翔平投手。第4打席で中前打を放ち4試合連続安打をマークし、この日は6打数1安打。4度の好機で凡退しチームは7-8で敗れ2連敗となった。
この試合、大谷の2打席目で、ファンの間で“爆笑”を巻き起こした、まさかの珍プレーが起きた。3回2死走者なしで打席に立った大谷。ツインズ先発のオドリッジのボールを捉えた打球は投ゴロに。捕球したオドリッジは余裕をもって一塁へ送球した。だが一塁手・クロンはなぜか二塁方向に“よそ見”し、送球に反応できずボールはファウルグラウンドへ転々と転がっていった。まさかの事態に大谷も慌てて二塁へ向かい、オドリッジは思わず頭を抱えてしまった。
なぜ、クロンは“よそ見”をしていたのか?
米ヤフースポーツのマーク・タウンセンド記者が「ツインズの内野手はチームメートを騙して、とんでもないエラーをさせたのか?」と題した記事を掲載し、その真相を解説、レポートしている。
タウンセンド記者は「ツインズは水曜日にMLB史上最も愚かなエラーの1つをした。そして、動画を見ると、そのプレーに関与すらしていない内野手によって引き起こされたエラーだと分かった」と指摘し始めている。
記事では「オドリッジが一塁にボールをトスし、CJ・クロンが捕球できなかった時、球場の誰もが唖然とした。どうしてこのようなことが起こったのか?」とし「クロンがその時にボールがどこにあるか分かっておらず、自分の方に投げられると思っていなかったから起こったようである」と言及。そして「動画をよく見ると、クロンの注意が逸れた理由が説明できるかもしれない」とし“真相”を明らかにしている。
動画をよく見てみると、打球を投手のオドリッジが捕球した際、後ろにいた二塁手のスコープがゴロを捕球し、スローイングに移るような動きをしている。これを視界に捉えたクロンは、オドリッジではなく、二塁手のスコープがゴロを捕ったと“勘違い”したようだ。
ダウンセンド記者も「オドリッジではなく、スコープの動作が一塁のクロンの目を引いたようである。クロンはスコープを見ており、二塁から送球されると思い、オドリッジのトスに気が付いたときには手遅れだった」と指摘。信じられないようなエラーが起こった、この場面。二塁手の偽の動きに、味方が騙されたことで引き起こされたようだ。