イチローの329日ぶりの一発でヤンキースが4連勝 ヤンキース監督も「イチローはすばらしい打者」
イチローが逆転3ランで存在感を示す
ヤンキースのイチロー外野手(40)が25日(日本時間26日)のブルージェイズ戦で逆転3ランを放ち、チームを4連勝へと導いた。1点を追う3回1死1、2塁の場面で相手先発のマーク・バーリー投手からライトスタンドに今季1号となる本塁打。ジョー・ジラルディ監督も「3回のイチローの3ランは大きかった。いい球を逃さなかった」と6-4の逆転勝利を引き寄せた一発を高く評価した。
今季開幕当初は外野手の5番手に位置づけられ、限定的な起用だったが、自らのパフォーマンスによって徐々に出番を増やしていったイチロー。アルフォンソ・ソリアーノ外野手が戦力外となるなど、レギュラーの座を手にした。しかし、今季はここまで本塁打がなく、今月中旬以降は打率も3割を切り、24日のレンジャーズ戦後の時点で2割7分8厘に。しかし、この日は貴重な一発で存在感を示した。
イチローの本塁打は昨年8月30日のオリオールズ戦以来で、329日ぶり。7月まで本塁打が出なかったのはメジャー14年目で初めてのことだ。今季1号にイチローは「ゼロじゃなくてよかったという感じですかね」とし、逆転勝ちが続いているチームに「最終的に勝つチームには色んな勝ち方が必要なので、それはいいことだと思う」と話した。
321打席ぶりの本塁打でチームの逆転勝利に貢献したイチロー。相手のバーリーとは試合前の時点で打率4割2分1厘と相性もよく、指揮官は「イチローはすばらしい打者。あれだけ多くのヒットを積み重ねてきたことは本当にすばらしい」と絶賛。4失点しながら7勝目(6敗)を手にした黒田博樹投手も「あれで自分自身が生き返った。あそこでもう一度自分の体に鞭をうった。あの本塁打は大きかった」と感謝した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count