田中将大、右足に打球直撃で降板も…6回零封の快投、監督絶賛「直球を自在に操った」
サイ・ヤング賞左腕に2回連続で投げ勝つも4勝目はならず、チームは逆転負け…
■レイズ 2-1 ヤンキース(日本時間19日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手は18日(日本時間19日)、本拠地レイズ戦で先発し、6回3安打無失点無四球6奪三振と好投した。6回に打球を右すねに受け、勝利投手の権利を持って降板したが、救援投手が打たれて4勝目はならず。チームは延長戦の末に1-2で逆転負けを喫したが、アーロン・ブーン監督は「素晴らしい努力をしてくれた」と田中を評価している。
7回5安打1失点の快投で3勝目を挙げた12日(同13日)の敵地での前回登板に続き、昨季サイ・ヤング賞に輝いた左腕ブレイク・スネルとの投げ合いとなった一戦。田中は初回、3者連続空振り三振と好スタートを切ると、2回は味方の失策もあり2死一、二塁としたが、アダメスをスライダーで見逃し三振。打線は3回にスネルの暴投の間に1点を先制した。
田中は直後の4回をわずか7球で3者凡退。5回も3人で抑えると、6回は2死二塁でディアスの痛烈な打球を右足付近に受けたが、打球は一塁手・ボイトの前に転がりアウト。ここで降板となった。6回88球(ストライク60球)、無四球6奪三振、3安打無失点の快投。今季6度目のクオリティースタート(QS、6回以上を自責3以内)で防御率3.09とした。
一方のスネルは6回93球9奪三振1四球、6安打1失点で降板。期待通りの投手戦で、2回続けてスネルに投げ勝った田中だが、ヤンキースは7回にケインリーがローに同点の左越え9号ソロを被弾。延長11回にはセッサが被弾し、1-2で敗れた。
地元テレビ局「YESネットワーク」は、公式ツイッターで試合後のブーン監督の記者会見の動画を公開。指揮官はその中で、田中について「様子を見ていくしかない。試合終盤で、検査(X線)の結果が問題無しだったということが私に知らされたわけだが、それに関しては良かった。しかし、彼の明日の状態を確認する。次の数日間での彼の回復状況を見ていく」と説明。検査結果では問題なかったというが、次回登板等については明言しなかった。
そして、ブーン監督は首位決戦で2試合続けてサイ・ヤング賞左腕に投げ勝った田中を称賛。「彼は、まだ本調子ではないあのえげつない(本来の)スプリットを探している。しかし、彼は良い投球を(これまでも)している。またしても今日の登板で、スライダーが本当に素晴らしかった。彼は直球を自在に操っていたと私は思っている。直球で何の間違いも犯さなかった。再び彼は素晴らしい努力をしてくれた」。スプリットがまだ“完調”ではない中でも相手を抑え込む田中のスライダーと直球を高く評価している。
直接対決に敗れて1試合で2位に後退したヤンキース。だが、怪我人続出の名から、田中らの奮闘で27勝17敗と好成績を維持している。
(Full-Count編集部)