田中将大、179キロ打球直撃で降板も…NYメディアは快投を称賛「きっちり仕事」
打球が右すね直撃で降板、ヤンキースは痛恨逆転負けで「悔しい敗戦」
■レイズ 2-1 ヤンキース(日本時間19日・ニューヨーク)
ヤンキースの田中将大投手は18日(日本時間19日)、本拠地レイズ戦で6回3安打無失点無四球6奪三振と好投した。しかし、6回最後の打者の111マイル(約178.7キロ)の痛烈な打球が右すねに直撃して降板。その後、救援陣が同点に追いつかれると、延長11回に勝ち越されてヤンキースは1-2で敗れた。米メディアは、田中について「仕事をきっちりこなした」と評価している。
田中は、前回登板に続いて昨季サイ・ヤング賞の左腕スネルに投げ勝った。打線が3回に暴投で挙げた1点のリードを守り、5回まで無失点投球。アクシデントに見舞われたのは6回だ。2死二塁の場面でディアスの打球が右すねに直撃。ボールは一塁手ボイトの前に転がったため無失点で切り抜けたが、ここで降板となった。
試合後の検査の結果、「打撲」と診断されたという田中。骨に異常はなかったが、次回登板については、まだどうなるか分からないという。離脱となれば大きな痛手だけに、ニューヨークメディアも心配を隠せなかった。それだけ、今のヤンキースに田中は欠かせない存在だ。
この日の投球内容も高く評価されている。ヤンキース戦を中継する地元テレビ局「YESネットワーク」の名物レポーター、ジャック・カリー氏は「悔しい敗戦ですね。彼らは昨夜首位に躍り出て大興奮でした。彼らはこの勢いを続けたかったのです」と肩を落としつつ、「そして、マサヒロ・タナカはそれを実現させようと、彼の仕事をきっちりこなしました。6回無失点だったのですから」とその働きぶりを称賛した。
「ですが、レイズは(トミー)ケインリーから本塁打を放ち、同点としました。そして、(ルイス)セッサから延長で本塁打を放ち、勝利したのです。今日のヤンキースの攻撃陣は沈黙していました。彼らの唯一の得点は、ワイルドピッチによるものでした」
カリー氏はこう続け、田中の好投を勝利につなげられなかった打線に“苦言”を呈している。田中がアクシデントで離脱危機となり、試合は延長戦の末に敗北――。途中まで勝利のムードが漂っていた試合は、ヤンキースにとって痛い結果となってしまった。
(Full-Count編集部)