【日米大学野球】侍Jが白星発進 佐々木7回12K、自己採点「95点」も「100点でいいだろ!」
佐々木の自己採点に横井監督が笑顔でツッコミ、「じゃ、100点で」
第40回日米大学野球選手権大会が12日、新潟で幕を開けた。投手戦となった第1戦を2-1で制したのは侍ジャパン大学代表。先発を務めた佐々木千隼(桜美林大)が7回3安打12奪三振1失点の快投を披露すると、好リードで佐々木をもりたてた森川大樹捕手(法政大)が、5回1死満塁で“監督の指示通り”に一二塁間を破るライト前ヒットを放ち、逆転に成功。2-1で先勝した。
この日のヒーローは間違いなく先発を務めた佐々木だった。序盤は「予想していた通り緊張した」と力んだ投球になり、2回に1失点。だが、最少失点で食い止めると、3回から4イニング連続で3者凡退。本人は「投げ終わってから知った」と言うが、気が付けば築いた三振の山は「12」に膨れあがっていた。
代表チームを率いる横井人輝監督(東海大)は、試合後に開口一番「今日は佐々木の投球に尽きるでしょう」と褒めた。失点した2回以降に立ち直り、強打の米国打線を封じた右腕を「苦しい場面もあったが、修正できたポテンシャルの高さがある。開幕投手に任命して、それ以上の活躍をしてくれた」と快投を称えた。
試合後、この日の投球内容について自己採点を求められた佐々木が「95点です」と答えると、隣に座った横井監督からすぐさま「100点でいいだろ!」と笑顔でツッコミが入った。「じゃ、100点で」と笑いながら訂正した佐々木だが、手応えを感じると同時に「甘い球は一発で抜かれる」という怖さも味わったという。