菊池雄星、強打のツインズ封じ「自信を深める試合に」本拠地初勝利に「嬉しい」
チーム得点はメジャートップのツインズ打線を6回3失点に封じる
■マリナーズ 7-4 ツインズ(日本時間20日・シアトル)
マリナーズの菊池雄星投手が19日(日本時間20日)のツインズ戦に先発し今季3勝目、本拠地初勝利をマークした。6回5安打3失点と好投。本拠地T-モバイルパークでの5度目の先発マウンドで初勝利を掴み、試合後は「こっちにきて勝ち星はあくまで、大事なことですけど、自分の仕事をやるということに徹して今までやってきましたけど、勝ち星がつくに越したことはないので、凄く嬉しいです」と振り返った。
ア・リーグ中地区で首位を走るツインズはチーム得点がここまでメジャートップ、チーム打率、チーム本塁打数もリーグ2位と強打を誇る。この日が4連戦の4戦目。3戦目までマリナーズは3連敗、前日は19安打6本塁打で18点を奪われ、3日間で45安打36得点を許していた。「本当に調子が良くて簡単にはいかないだろうなと思っていました。その中で我慢比べに負けないようにという思いでマウンドに上がりました」。その強打のツインズ打線に菊池が真っ向からぶつかっていった。
初回いきなり先頭のポランコに安打を許したものの、続くスコープを併殺打に仕留め、無失点の立ち上がり。3回には2死満塁のピンチを招いたが、CJ・クロンを空振り三振に仕留めて窮地を脱した。味方に1点を先制してもらった直後、5回にポランコの内野安打に自身の悪送球、さらに内野ゴロの間に2失点。さらにロサリオの打球を遊撃のクロフォードがエラー。この回3点を失って逆転を許した。
だが、マリナーズ打線がその直後に再逆転に成功。6回2死二塁でハニガーが12号2ランを放って追いつくと、つづくボーゲルバックが2者連発となる13号ソロで勝ち越した。菊池は6回もマウンドに上がり、この回を3者凡退に仕留めた。6回を投げて93球、5安打3失点(自責は1)、6個の三振を奪う粘りの投球で、4試合連続で6回自責点3以内のクオリティースタート(QS)を達成した。
強気にインコースを突き、ストレートで思い切って押していった。3点こそ取られはしたものの、自責点は1。「ストレートに強い相手に、どこまで僕のストレートが通用するのかというのも含めて楽しみにしていたゲームだった。三振はスライダーで取りましたけど、ストレートも差し込めている球も多かったので、改めて自信を深める、そういう試合になったと思います」。本拠地初勝利、そして今季3勝目を掴んだ、この日のマウンド。白星以上に、菊池は大きな収穫を得る登板となったようだ。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)