早実・清宮幸太郎は「やっぱり別格」 打撃の秘密は左腕の使い方にあり!?

普通の右投げ左打ちの打者と比べて左腕の使い方が秀逸!?

 7月14日、西東京大会3回戦に臨む早稲田実。前回の初戦では初打席の初球をホームランにした清宮幸太郎だったが、今回はその特異な技術を紹介しよう。

「右投げ左打ちの選手はここ10年の動きを見ると、敬遠されている傾向にありますけど、清宮君の場合、それは関係ないんじゃないですか」と語るのが、福島の強豪・聖光学院の斎藤監督。これは、今年3月に練習試合をした後のコメントだ。

 聖光学院戦で放ったのは、高校通算27号本塁打。低めのストレートだった。打った瞬間、外野手が一歩も動けない豪快な当たり。この試合、本塁打が多く出ていた。他の選手は「行きそうかな、行きそうかな、入った」という感じだったが、清宮の場合は打った瞬間、「文句なし!」と確信できるものだった。

 斎藤監督は特にバッテリーに指示を出していなかったようで、「全国トップクラスの清宮君がどんなものか、試してきなさいと話しました。攻め方を見ると、結構厳しくついていたのではないでしょうか」と話す。

 打席を振り返ると、聖光学院戦の第2打席では詰まりながらもセンター前ヒットを打っていた。この打席を見て、斎藤監督は「彼が凄いのは右投げ左打ちながら、左肘の使い方が上手く、左脇がなかなか出てこないんです。普通の打者では早く回ってしまうんですけど、彼の場合、綺麗に畳むことができていて、インコースに対しても厳しいコースが来ても押し込んで打ち返せる強さがあります」と左腕の使い方を評価していた。

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