田中将大の争奪戦に名乗りを上げるレンジャース 「2枚看板」は誕生するのか?
着実に高まっている田中将大の評価
争奪戦への参加は間違いないだろう。ポスティング・システムでのメジャー挑戦が確実視されている楽天の田中将大の獲得に、ダルビッシュ有が所属するレンジャーズも名乗りを上げそうだ。当初からヤンキース、レッドソックス、ドジャース、エンゼルスと共に有力候補の一つとして名前が挙がっていたが、ここにきて米メディアが動向に注目している。地元紙ダラス・モーニング・ニュース電子版は、「レンジャーズはマサヒロ・タナカを追うべきか?」と緊急アンケートを実施。果たして、その結果は?
レンジャーズの名前が急浮上したのは米国時間18日未明だった。ケーブル局ESPNの名物記者であるバスター・オルニー氏が、ツイッターで「多くのライバル球団の幹部たちが、レンジャーズがプライス、田中、マッキャンなどの獲得に本当に、本当に積極的であると信じている」とつぶやいたのだ。
レンジャーズは当初から獲得に強い興味を抱いていた。田中の登板日には必ずスカウトを送り、視察している。球団の方針で取材に対して評価を明かすことはなかったものの、田中株は着実に上がり続けていたようだ。
ダルビッシュ獲得はレンジャーズにとって大成功だった。デビューから2年間で29勝18敗、防御率3・34を記録。今やチームのエースであり、顔となっている。ダラス・モーニング・ニュースは、田中を「ネクスト・ダルビッシュ」と表現。「あるスカウトによると、実力はダルビッシュ以上だ」としている。
また、ヤンキースが田中を本気で狙っていると報じた米紙ニューヨーク・ポストの内容も詳しく紹介。ポスティング・システムの落札額や契約額がダルビッシュと同等になることにも触れている。成功例があるだけに、レンジャーズが獲得に踏み切ることに迷いはないだろう。
HPに掲載された記事の最後では、読者に対してアンケートを実施。まだ数字は変動しているものの「レンジャーズはマサヒロ・タナカを追うべきか?」の問いに「YES」は70%近くまで達しており、「ほかのことに金を使うべきだ」は30%程度となっている。ファンも球団の方針を支持しているわけだ。
ダルビッシュと田中の「2枚看板」が誕生すれば、話題性は抜群。獲得に向けてライバルは多いが、夢のタッグは誕生するだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count