広島・緒方監督、新井のサヨナラ弾に感服「新井さま」「すごい、の一言」
25年ぶりVへ後半戦も最高のスタート、指揮官は投手陣も評価
広島は18日、マツダスタジアムで行われた中日戦に3-2でサヨナラ勝ちし、貯金を再び20の大台に乗せた。緒方監督は「今日は当然、新井さんでしょう。新井さま、になるかな」と、値千金の一発を放ったベテランを称賛した。
2-2の同点で迎えた9回裏、新井がライトスタンドへサヨナラ本塁打を放った。緒方監督は「すごい、の一言。相手の失投とはいえ、ひと振りで、しかもホームランを打つんだからね」と感服した様子だった。
中日先発の若松に6回まで3安打に抑えられていたが、7回に丸、ルナの連打からチャンスを作り、同点に追いついた。それでも緒方監督は「前半からとらえた打球は多かった」と打撃陣への信頼は失わず、「7回は相手のエラーもあったけど、あそこで同点に追いついたのは大きかった。その回も、新井が四球でつないでくれた」と、ここでも新井を褒めた。
「後半戦に入って最初の3連戦。重要な試合で選手も難しかったと思う」と、指揮官はオールスターブレイクの影響を気遣ったが、「先発のジョンソンは、苦しみながら要所要所を抑えたし、その後の中継ぎ陣も無失点で、それがサヨナラにつながった」と、投手陣の評価も忘れなかった。
前半戦の勢いそのままの快勝で、25年ぶりの悲願を目指すチームは最高のスタートを切った。「とにかく後半戦、そして3連戦の初戦を取れたのは大きい。ナイスゲームだね」と、前半戦に何度も発した言葉で会見を締めくくった。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo