広島田中が復活の4安打3打点、自己最多に並ぶ9号 「これでいい方向に」
7月は月間打率1割台の不振、「食らいついていく打撃を心掛けた」
19日の中日戦で、広島の田中広輔が4安打3打点の活躍で、チームの後半戦連勝スタートに貢献した。7月に入り、月間打率が1割台と不振が続いていた田中だが、「自分のスイングで捉えることができた」と、6試合ぶりの一発を喜んだ。
第1打席で10球粘った末に、左中間への二塁打を放って波に乗った。2打席目もフルカウントから8球目にセンター前ヒットを放ち、ビッグイニングとなるチャンスを広げた。
4回にはシーズン自己最多に並ぶ9号3ランを放ち、中日を突き放した。1番打者だが、自身はこだわりがあるという本塁打の増加は「しっかりキャンプで振り込んだ結果」と練習の成果を強調した。
田中は「最近はよくない状態が続いていた。いろいろ考えながらやっていたが、昨日も結果が出なかったので、自分を見つめ直した」とこれまでの不振を反省し、「変化球で三振してしまうケースが多かったので、今日は三振をしないことをテーマにやった。自分が思っていた以上に体が反応してしまって、崩れたところがあった」と自己分析した。
「打ちに行く気持ちは忘れずに、食らいついていく打撃を心掛けた」という結果の4安打。「これでいい方向に向かうと思う。明日も続けていきたい」と、まだまだ結果には満足していない様子だった。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo