試行錯誤続くエース藤浪、阪神は後半戦4連敗&広島戦8連敗

制球乱れ6回4失点

 エースでも連敗を止めることは出来なかった。阪神・藤浪晋太郎投手が22日の広島戦(マツダスタジアム)に先発するも6回9安打4失点で6敗目を喫した。左足を上げた際にグラブと右手を離す今までとは違った流れるような新フォームで挑んだが「悪くはないなのか、良かったのか判断しかねるところですね」と表情はさえなかった。

 前半戦は4勝5敗と不本意な成績に終わり再起を誓った後半戦初戦のマウンド。初回こそ田中、菊池を連続三振に仕留めるなど三者凡退と好スタートを切ったように見えた。だが、2回に4安打を集中され2点を失うと、3回には 1死三塁から松山に左前タイムリーを浴び点差を広げられた。2点を追う5回には1死満塁から石原に押し出し四球を与え4点目を献上。計5四球と制球は乱れるなど自滅した感は否めない。

 6回からはグラブを胸の位置まで上げるなど試行錯誤は試合中も続いた。4番・ルナに2盗塁を許すなど計4盗塁と足でもかき回され「けっこう走られたんで。まぁ、ちょっと工夫しないといけないです」と、セットポジションの癖も今後の課題に挙げた。

 前回登板の8日・広島戦(甲子園)では8回161球を投げた。“懲罰登板”とも取れる内容に賛否両論が起こり、注目された今回のマウンド。後半戦は全勝指令を下していた金本監督は「何か掴みつつある。ある程度、まとまりは出てきた気がした」と及第点を与え次戦に期待を寄せた。

 後半戦は4連敗と今だ勝ち星がないタイガース。広島戦8連敗は2007年以来、実に9年ぶりの屈辱といなった。エースの復活なしに猛虎の逆襲は始まらない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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